ブルークレールのソワレ ー甘いお菓子と公爵様の甘い溺愛ー



暫くしてマリーは、ポケットから紙包みをダニエルに差し出した。それはうさぎの形抜きをしたクッキーだった。

「はい、元気を出して」

笑ってクッキーを1つ摘まんでダニエルの口に入れた。それは甘く優しい味が口に広がった。そしてダニエルは声を出して笑った。

「あはは、私はうさぎと同じだな」
「そんなつもりはないから」
「マリーといると安らぐ」

それからダニエルは紙包みに手を伸ばし、1つクッキーを摘まみ食べた。美味しそうに食べているのを見て、マリーは微笑みを浮かべる。

ひと時の安らぎは、人の心を優しくする。何よりもマリーはそう思った。今の状況から逃げ出すのではない。冷静になるために必要なことなのだ。そして更に元気が蘇る。それは試練に立ち向かうための力になるのだった。

 
 
 休息をしたシューレイノの森を後にして、ダニエルはマリーと一緒にエリックの所へ行くことにした。マリーが子供のままでは不都合がある。

それで元に戻る薬の開発が進んでいるか聞きたかった。進んでいないのなら催促するつもりだ。マリーにも同意をもらいエリックの所へ急いだ