ブルークレールのソワレ ー甘いお菓子と公爵様の甘い溺愛ー



 マリーはダニエルが踊っていた令嬢を渡され抱きしめていた。令嬢はマリーと変わっているのに気が付いた。

「何故、貴女と抱き合っているの?ダニエル様は?」
「あちらです」
「まあ、美しい二人。もうダニエル様って浮気者ねえ」

そう言うと諦めて会場の端に行きシャンパンを飲み干した。マリーも令嬢の後を追っていたので、その横に行った。

「貴女もどう?はい」

令嬢からシャンパンを渡され同じように飲み干した。シャンパンの飲み方を教わっていなかった。そこで令嬢の真似をしたのだった。

「飲みっぷりいいわね。気に入ったわ!お友達になれそう」
「はい、よろしくお願いします」
「じゃ、ふられた者同士、飲みましょう」
「私、ふられたんですか?」
「見て分かるでしょう。あの2人の間に入れないわ」
「まあ、そうですね」
「ちょっとシャンパンちょうだい」

シャンパンを持った召使いに扮した隊員が呼ばれたが、令嬢がシャンパンを取ろうとすると高く上げて取れないようにした。

「ちょっと貴方、私に喧嘩を売ってるの?」
「いえ、飲み過ぎていないかと心配で」
「いいわよ。飲み過ぎるくらいで。貴方には関係ないでしょ」

言い終わると腕を引っ張ってシャンパンを、奪うようにグラス2つ取り1つをマリーに渡した。二人でグイっと飲んだ。マリーは飲みなれていないので足元がふらつき、面白くないのに笑いがでてくる。

横にいた隊員は、そんな様子を見て動揺している。ダニエルにこの状況が知れたら恐ろしく怖い。頭をかかえるくらい二人は盛り上がっていた。隊員はマリーの行方が分からなくなっては困るので仕方なく横に立っていた。そんなことも知らずに会場の中心では注目の2人がいた。