放課後、図書室でノートを広げる。 以前は「どうせ私なんて」って思いながらやっていた勉強。 でも今は――違う。 一問解けるたびに、 「次にこのことを伝えたいな」 そんなふうに、まだ見ぬ相手の顔を想像してしまう。 私……誰に、こんなに支えられてるんだろう。 胸の奥がくすぐったくて、でもあたたかい。