『努力してるの、ちゃんと見てるよ』 ……え。 一瞬心臓が止まった。 ルーズリーフにはこんな文字が書かれていた。 誰が、私に、こんなこと……? 思い当たる人がいないし、見覚えのある字でもない。 思わず教室を見回したけど、みんなはいつも通り。 おしゃべりしたり、ノートを開いたり、笑い合ったり。 私のことなんて、誰も見ていないように見える。 それでも――胸の奥がじんわり温かくなる。 たった一言。それだけなのに。 それだけで、今日一日が少し違って見えた。