思わず目を瞑る。 だが、雪が降る。 その感触はなく、代わりに頬にピタリとあの感触が。 そこは、母親が初めてキスしてくれた場所。 「私の事、永遠に忘れない?」 「忘れるもんか……」 深々と降り積もる雪。 彼女は1週間後、本当の眠り姫のように亡くなった。 その寝顔は天使のように、穏やかだった。 *