この光景が、また愛だったらなだなんて考えた。
まただ……。
「俺が愛を選んだ理由か………同じ人間だったから」
「同じ人間………それは、幻影じゃなくて?」
「違うさ。俺は………アイツの生き様に触れて………支えたいって思ったんだ」
「…………そう」
また気まずい沈黙が流れた。
お前が、ふっかけてきたのに。
「でもね、世の中知らないほうがいいことってあると思うわ」
「……?さっきから、何が言いたい?」
「愛の事、今でも好きなのね?身が焦がれるほど」
「……好きだな。俺は。ごめん」
諦めたように、鼻で笑った。
「あーあ、お手上げ。もう貴方といれば、せいせいしちゃう」
「……え?って事は………」
「でも、言わせてもらうわ。じつは貴方のことをリサーチするために、和也くんと一緒にあなた達の事を調べさせてもらったわ。病院の事も」
「……なんでっ!?!?」
「だけどね、この恋愛ーー優しい運命が導いてくれる様な甘い結末は待ってないわ。それだけは言える」
「なんでそれが、分かるんだ?」
「秘密。でもそれだけは言える」
馬鹿馬鹿しいとお願い饅頭を投げた。
俺は今最低なことをしている気がした。
いや、している。
だけども、こんなのストーカー行為をされてしまって黙っていられない。
そして何より、愛を侮辱させられてるみたいだからこんなの嫌だ。
「やっぱり俺は、お前とうまくいかないと思う。別れさせてくれーー別れた後に色々噂を流せばいいが、あの愛の後ろ盾にいる悪魔がその事を知らないわけない。お前も地獄行きだ」


