「別に…、近寄ろうなんて」
「学校側から、聞いてる。弁論はするな」
資料を拾い上げる医者。
再度紙の塊を、揃えては手元に戻し、また揃えてはまた塊を重ねて手元に戻しーーー。
「楽しそうに娘と、「恋愛お遊びごっこ」は順調か?」
「な………」
「君に言及してあげるとすれば是迄だ。私の愛しい娘に手を出すな。病院長の大人としてーーー娘の不遇な出産は堪忍だ」
「お前はロリコンだろ」と遠回しにいびられたことに、また再度苛立ちを覚えたがーーーさっきの反論で疲れがピークに達していた。
「勝手に、もうそう思いたいならそうしたらどうだ?」
俺は1枚落ちていた、薄ーい紙を拾い上げる。
紙を取るときに、端の角のところを取ったから多少シワが入ってしまった。
「乱雑め………」
医者はすぐさま糸を縫う様に抜き取ると、角と角を合わせて半分に追って手元のバインダーに挟む。
「丁寧な対応をする、貴方なら娘さんはそんな半端な真似はしませんよ」


