本来の先生が持つ信頼から来ているんだろうな………。
「やっぱり俺は、明日彼女にあって……、けじめを付けてきたいとおもう」
「一応聞くが、けじめってやつはどんな事だ?」
「彼女が自分にどれだけ、誠実な人間なのか」
「分かればよろしい、良かった。お前が勘違いしなくて」
「試してたのか?」
「当たり前だ。お前は危うい立場にいるんだからな」
「それがそうなら、ちゃんと言葉で説明してくれればいいじゃないか」
コーヒーを語りとおいた、先生。
「そうすると、お前は行動しなくなる」
「俺は信用されてないのか………」
「じゃあ、自ら傷つく勇気が今自分に有り余ってる状態だとお前は言えるのか?」
深く鋭い目つきで、カウンセラーの先生に睨まれるとは。
流石は先生であって、心を全て見透かされている故にぐうの音も出ない。
「俺は、合理的な判断しかしない」
「合理的………」
「患者にとって、どれが正解なのかという道筋を俺は貫きたいから、患者の為なら遠回しに言うことだって、処置することだってするさ」
目の奥は何処か笑っていなくて。
それでもって、何処か愛おしく思うように黄昏ていて。
「何かあったのか?」
「守秘義務だ。それ以上の詮索は無しだ」
時間がやってきた。
一例をしてカウンセラー室を後にする。
これが一生俺が知らない秘密になろうとも知らないで。
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