翌日。
助けて欲しいと、精神病院の扉を叩いてカウンセラー室に足を運ぶ。
「んで、俺に助けをこう………と」
「俺は………どうしたらいいんだろうか」
相変わらず態度が悪く、タバコを吹かしてため息をつく先生。
「困ったな………あまりいい女では無さそうだがな」
「………そう思うか?先生も?」
「合理的主義から、言わせてもらう。かなりだ」
「なら………辞めたほうがいいのか?行くの?」
「辞めたら、お前の心はどうなんだ?」
正直迷いがあった事を見抜かれていて、グサリと刃物で心臓を一突きされた、衝撃のような。
「………踏ん切りがつかないかもしれない」
「………なら、それが答えなのかもな」
「反論してくれないのか?」
「自分の人生は、結局自分でしか決められないから、どうにもね。反論しかねるよ」
「傷つけ………ってことか?」
「多少の傷を受けなければ、人間は成長なんてせんよ」
相変わらずタバコをふかす。
不思議と、嫌な感じがしない。


