私の通う高校は、全国的にも有名な高校で全国各地から人が集まる。この通り、制服も可愛く学校の行事も沢山ある。例えば、新入生歓迎旅行や、文化祭に体育祭、夏の臨海学校や、秋の林間学校、ミスコンや秋祭りなどとにかくまだまだ沢山ある。

そんな聞いただけで楽しそうな学校で人気もあり、美男美女が多い。だからか、毎年沢山の人が受験するが殆どが落ちてしまう。
そのため、この制服を来ていることはすごく周りから羨ましがられるのだ。

「 …すごい視線ですね。 」
「 皆きっと、千弦ちゃんを見てるのよ。 」
「 そんなことないですよ… 」

周りからのすごい視線を感じながら、香世子さん、私、河野さんの三人で歩いていた。

すると、街の通りにすごく大きくて綺麗な高校が見えた。そう、あれが今日から私が通う高校だ。

正門には、〖 私立帆港高等学校 入学式 〗と書かれた看板が大きく待っていた。

「 き、綺麗な学校… 」
「 すごく大きいわね…、東京ドームより大きいんじゃないの? 」
「 俺の時とは全然違うなァ… 」

まだ正門だと言うのに、立ち尽くしていると

< 待ってあの子めっちゃ可愛いんだけど…
< え、男の子…?いやスカート履いてるよね…?
< かっこよすぎん、?

周りからのそんな声。戸惑いながら、教室へと向かった。

香世子さん達と別れてから、私は一人教室へ向かっていた。下足は、とても綺麗だった。昨日作られたかのような埃一つない廊下。私たち、一年生の教室は下足から渡り廊下を使って向かい側にある。三年生と同じ階のようだ。

学校指定のスリッパに履き替えて、廊下を歩く。
「 綺麗だなぁ… 」 なんてつぶやきながら歩いていると、声をかけられた。

「 あの、 」