時計の針が回るのを、ずっとぼんやりと眺めてた。

ついさっきまで0時だった時計が、気付けば5時。


日が少しずつ登りだした。

「まぶしぃな、」

5時間ぶりに出した声はふわふわとしたまま、空気に溶けていったようだった。


私は、太陽が嫌いだ。

嫌なくらいギラギラと、照らしつける。
私の醜さが、あらわにされたようで、
嫌な現実に、眼を向けないといけない気がして。

私の気持ちなんか、しらないまま照らし続ける。

そんな太陽が、鬱陶しいくらい眩しくて、でも美しくて。

大嫌いだった(大好きだった)