「俺も帰るから、もう遅いし車で送らせる」


「大丈夫です…あんなボロアパート…見られたくないし、1週間以内に出てけって言われてて…でも引っ越し先探すんで大丈夫です…」


無理に私は笑顔を貼り付けた。



「じゃあ俺の家に住めばいい、家賃なんて要らない、部屋はたくさんあるし、好きに使ってくれていいから…あっ…男と住むなんて嫌だよな…じゃあ俺の別荘…」



「ありがとうございます…透夜さん…」


私は涙が溢れていた。



私は思いきり透夜さんに抱きついた。


「星來…」


透夜は頭を撫でながら抱きしめ返す。



透夜さんの甘い香水の香りが私を安心させた。



今までもこれから先も一人だと思っていた。




でも今は透夜さんがいる。