私はモデルの仕事を受けることにした。

きらびやかなドレス、アクセサリー、ヘアメイク、私が知らない世界。
これが透夜さんが作ったドレス…着ただけで今は幸せだった。
自然と私は笑顔になっていた。


透夜さんはこの前言った通り側にいてくれた。


カメラの前に立つ。
モデルをしている今だけは違う自分になれる気がした。


撮影が終わる。


(星來は楽しそうにドレスを着こなす)


「星來モデル初めてだよな?」



「はい!透夜さ…高倉社長のドレスだから…頑張れました…私…大丈夫でしたか?」



(嬉しそうに俺のドレスを着てくれてよかった、星來のドレス姿は美し過ぎた)




「似合ってたよ、それと星來だけは透夜でいいよ」



「でも…」



「いいから」




「……透夜さん」




透夜さんは優しい笑みを浮かべた。