近くの公園のベンチに座って話を聞いた。


彼女はアルバイトを辞めたらしく辛い思いをした事を話してくれた。


可哀想なんかじゃない、俺は君に夢中になっていた。




「大丈夫、いつかそんな事もあったって思える日が来るよ」




君はちょっと微笑んだ。



「優しいですね、お兄さん」



「俺、高倉透夜」


「君名前は?」


「私の名前なんて……」


「君、その見た目自覚なし?」


「へ?」


「いや、なんでもない」





「じゃあ俺んとこで働いたらいい」





ちょっと強引かと思ったが助けのつもりだった。