制服世代

え⋯⋯?

一瞬、何が起こっているのかわからなくなった。


今、高峰にぎゅっと抱きしめられている。

「奥居⋯⋯好きだ。去年よりも、もっと」

初めて、はっきりとそう聞いた。

「ねぇ⋯⋯これから別々の学校に進んで、全く違う仕事に就いて、どんどん大人になっても、変わらずに好きでいてくれる⋯⋯?」

「じゃあ⋯⋯それは今度、奥居のご両親の前で答えるよ」



もし今、高峰と出逢った頃の私と話すことができたとしても、この結末は絶対に教えてあげない。





FINE