制服世代

公園に着くと、既に高峰は居た。

「高峰!」

思わず、大声で呼ぶと、少し驚いたように彼は振り向き、こちらへ駆けてきた。

「どうだった⋯⋯?」

「合格!補欠でもなくてね!」

「おー!やったじゃん!」

私たちは、手を取り合って喜んだ。

ひとしきりはしゃいだあと、

「これで、やっと言える⋯⋯って思ったの」

高峰は少し不思議そうな顔。

「私⋯⋯県内トップの高校に推薦で受かるような高峰とは、頭脳では全く釣り合わない」

「何言ってるんだよ。勉強が全てじゃないだろう?」

「うん。最後まで聞いて?」

「ごめん」

「私、昔から、勉強なんてどうでもよかった。でも、夢を叶える為には、勉強を完全に放棄することもできないじゃない?ガリ勉にまでならなくても、最低限のことはしないと、何にもなれないから、高峰には本当に感謝してるの。一人だったら、きっと投げ出してた」