制服世代

「みんなで一緒に帰ろうよ」と言おうとしたのに、さっさと行ってしまった。

「英玲奈ってば、やるじゃん!ついに下級生の女子まで撃ち抜いたか」

仲間たちはキャッキャと騒ぐが、私には心当たりがない。



家に着くと、自室でこっそりと小さな包みを開いた。

中身はロイズのチョコレート。

私の大好物だ。

しかし、見知らぬ下級生が、どうして私の好みを知っているのだろう?

チョコと一緒に、手紙が添えられてあった。

少しドキドキしながら開いてみる。




奥居さんへ

もう、何十枚も便箋を破ったのに、結局はこれだけしか書けません。

きみのことが好きです。


高峰





え⋯⋯?

どういうこと?

下級生のいたずら?

いや、でもこの筆跡は、高峰のものだ。

年賀状と照らし合わせても、間違いない。