制服世代

年賀状を読みながら、

「あれ?この人には出してないや」

というのは、別のところに置いて、あとで返信。

「あ⋯⋯」

一瞬、胸が高鳴った。

思いがけず、高峰から年賀状が届いていたのだ。

私からも出してはいるが、元旦に届いたということは、何も私が書いたから返信したというわけではないはず。




去年、奥居さんと同じクラスになって、この八年でいちばん愉快な一年でした。

願わくは、四月からもまた同じクラスになれたらいいのに。





たったそれだけの文章なのに、胸の奥が熱くなる。

同時に、高峰のきれいな文字を見ていたら、今頃、私の下手な字を見て呆れているだろうか⋯⋯と、急に恥ずかしくなった。