制服世代

チャイムと同時に友達が席に戻ると、隣の高峰と目が合った。

彼は、少しいたずらな笑みを浮かべている。

まるで、何かの共犯者のように。



その後、次々と答案が返ってきたのだが、社会はちょっとだけ上がり、国語の漢字や四字熟語は全問正解。

英語の答案を返される時、いつもならば、

「少しは勉強したらどうなんだ」

意地悪な教師にチクチクと言われるのだが、それは笑って誤魔化してきた。

今回は、どうだろう?

ドキドキしながら答案を受け取ると、まさかの95点!

これまでは、70点ぐらいだったので、かなりの急上昇だ。

嬉しい気持ちになったその時。

「不正を行うぐらいなら、いつも通り、酷い点数を取ってくれたほうがまだよかったですね」

教師の突き刺すような言葉で、教室中に緊張が走る。

「不正?」

私が尋ねると、

「良心の呵責ってものがないのか?カンニングなんかして」