制服世代

「うん。それより、この店って時間制限つきの食べ放題だし、戻らなくていいの?俺はもう帰るところだからいいけど」

「そうだった!じゃあね!」

「ああ。残り時間、楽しんで」

時間ギリギリまで食べたかったので、慌ててテーブルに戻る。

食べている間は、食べることに集中していたが、帰りの車の中で、高峰の私服姿、ごくシンプルだけど格好良かったな⋯⋯と思った。

しかし、なんでそんなことを思うのかと変な感じがした。

おまけに、自分の私服は変じゃなかったかと気にしてしまう。

焼き肉をお腹がはち切れるまで食べようと思い、まるでマタニティドレスのようなオーバーサイズのワンピースを着てきたんだった⋯⋯。

おまけに、安いサンダルを履いていた。ユーミンか。

「たくさん食べたんだから、次のテストは頑張ってよね」

母ちゃんが言い、

「嫌なこと思い出させないでよー!」