制服世代

隣を盗み見ると、高峰はまっすぐ前を見て、如何にも優等生らしく授業に集中していた。


休み時間になると、いつも通り友達が私の周りに集まり、高峰とは特に話すこともない。

ただ、ふと視線がぶつかった時、高峰の眼差しは、今までになく優しい気がする。

そんな昔のことでもないのに、かつて高峰に憧れていたことを思い出した。

この優しい雰囲気に惹かれていたのだ。

しかし、冷たくバカ呼ばわりされて、一瞬で冷めて⋯⋯今は?

なんだか、コロコロ気持ちが変わって、自分でもよくわからない。