ずっと隣にいてくれませんか。


「へえ~、そんなことがあったんだぁ」

翌日の学校で目を細めながら私の話を聞く智花。

「それで、もちろん連先の一つぐらいゲットしたんでしょうでしょうね?」

「いや、そんなこといきなりできないよ!」

「はあっ!?またとないチャンスだったのに何してんのよ!」

「だって話せただけでも嬉しかったから…連絡先とか思いつかなかったんだもん」

私の言葉にやれやれというように肩をすくめる智花。

「まあそういうところが愛菜の可愛いところでもあるんだけどな」

「ていうか智花に言われてからなんかめちゃくちゃ後悔してきたんだけど!」

「まあまあ。もう会えないって決まったわけじゃないしもしかしたらまたなんか接点ができるかもしれないよ?」

智花は私の肩に手を置きながら慰めてくれる。

「そんなことより今日こそ一緒にスイーツ行こうよ!」


「あ~ごめん、今日は私がパスかも。ちょっと課題が残ってて図書室で終わらせてから帰るよ」

「ほんと愛菜は勉強熱心だよねえ。課題っていうのも学校から出たやつじゃなくて勝手に愛菜が自分に課してるノルマのことでしょ?」

よくやるよ、と半ば呆れ気味に智花は言う。


私は苦笑しながら

「今度ちゃんと埋め合わせするから。…じゃ、そろそろ行くね」

私は机から立ち上がり智花に手を振る。

「今度はスイーツからのカラオケだからねー!」

「はいはい」



智花に別れを告げ、図書室へと足を運ぶ。


今日は昨日やり残した数列の問題でも解くか、などとぼんやり考えながら図書室の戸をスライドさせる。


普段から見慣れた景色。

でも今日はやけに室内が明るく見える。


ガラガラの図書室の奥にその光の正体はあった。


その正体は____


「村上先輩…」