君は、君のままで。

「お嬢さん」

その声に驚きながらも、どうせ変な輩だろうと、反応しなかった。

「死のうとしてるよね?君」

「だったら何ですか」

突然現れたその人に思わず反応してしまった。

やっと決心ついたというのに、邪魔されるなんてたまったものじゃない。

「じゃあさ、死ぬ前にちょっと付き合ってよ」

「はあ、、?」

予想だにしていなかった言葉に戸惑う

これから死のうとしてる人間にちょっかいかけている時点で、きっとこの人も正気じゃないのだろう。

声のする方向に目をやると、五つほど年上の男性がこちらを見ていた。

やけに整った容貌の人が傍らに立ってるものだから、ふと呆気に取られた。モデルか何かなのだろう。
そう考えている内に目が合い、咄嗟に逸らしてしまった