君は、君のままで。

────夜風が冷たい。

「寒いなあ…」

10月の終わり、橋の手摺りにもたれ掛かり、ふと空を見上げた

そこには、今にも降ってきそうな星たちがきらきら、瞬いていた。

自分自身に、世界に疲弊しきった末、ここに辿り着いたというのに。

皮肉にも、そんな世界とは裏腹にあの空は綺麗だ。


齢18にして私は今、究極の選択を迫られている。

飛ぶか、飛ばないか。

いつか分からない。気付いたら、変わらない毎日を淡々と生きていくのが面倒くさくなっていたのだ。

恐らく、生きることに疲れたのかもしれない。
いや、重度の面倒くさがりなのかもしれない。
それか、この病気のせいなのかもしれない。

そう、私は失感情症を患ってるのだ。
名の通り、喜怒哀楽を感じたとしても、自分で今嬉しいのだとか、悲しいのだとか、気付けないような、厄介な病気だ。