社交パーティーの翌日。アリシアはフレンと一緒に屋敷内の庭園のガゼボでお茶をしていた。社交パーティーから帰ってきてからフレンは約束通りアリシアを思う存分抱き、結果アリシアは昼近くまで起き上がれなかった。まずドレス姿のアリシアを抱いてから、時間を置いてさらに寝巻き姿のアリシアを抱いたのだ。
(全く、フレンのお陰で身体中が痛い。愛してもらえることは嬉しいことだけど、こんなだと身体が持たないわ。当分控えてもらわないとダメね)
ふう、と一つ息を吐いてアリシアはティーカップ内のお茶を啜り、フレンは少し眉を下げながらそんなアリシアを見る。
「アリシア、怒ってるのか?昨日は確かにやりすぎた、それは謝る。ほら、お詫びにこれ」
そう言って、フレンはフォークで一つの小さなケーキを刺し、アリシアへ向ける。それは、アリシアが一番大好きなイチゴの乗った生クリームたっぷりの一口サイズのプチケーキだった。それを見て、アリシアは過去に実家の屋敷の庭園でフレンとフレデリックに挟まれた時のことを思い出した。
「なんだか、この光景も懐かしいわね」
「あの時は若いころの俺と今の俺がアリシアを巡ってバチバチしてたな」
ふふっと二人で笑って、アリシアは差し出されたケーキをパクッと頬張る。
(甘いけどとっても美味しい)
嬉しそうに微笑みながらもぐもぐするアリシア。ケーキを食べ終わると、ふと、アリシアはフレンのことをジッと見つめて口を開いた。
「ねえ、そういえば、どうしてあなたは婚約者に私を選んだの?あなただったらひくてあまた、選びたい放題なはずだったのに」
アリシアとフレンは同じ学園に通っていたが、学年も学科も違う。接点はほんの少ししかない。それなのに、どうして自分が婚約者として選ばれ、若い頃からあんなにも愛を向けられていたのだろうかと、アリシアは若い頃からずっと気になっていた。
「ああ、そういえばそのことについてちゃんと話したことはなかったな。アリシアは覚えていないかもしれないけど、あれは学園にいた頃のことだ」
(全く、フレンのお陰で身体中が痛い。愛してもらえることは嬉しいことだけど、こんなだと身体が持たないわ。当分控えてもらわないとダメね)
ふう、と一つ息を吐いてアリシアはティーカップ内のお茶を啜り、フレンは少し眉を下げながらそんなアリシアを見る。
「アリシア、怒ってるのか?昨日は確かにやりすぎた、それは謝る。ほら、お詫びにこれ」
そう言って、フレンはフォークで一つの小さなケーキを刺し、アリシアへ向ける。それは、アリシアが一番大好きなイチゴの乗った生クリームたっぷりの一口サイズのプチケーキだった。それを見て、アリシアは過去に実家の屋敷の庭園でフレンとフレデリックに挟まれた時のことを思い出した。
「なんだか、この光景も懐かしいわね」
「あの時は若いころの俺と今の俺がアリシアを巡ってバチバチしてたな」
ふふっと二人で笑って、アリシアは差し出されたケーキをパクッと頬張る。
(甘いけどとっても美味しい)
嬉しそうに微笑みながらもぐもぐするアリシア。ケーキを食べ終わると、ふと、アリシアはフレンのことをジッと見つめて口を開いた。
「ねえ、そういえば、どうしてあなたは婚約者に私を選んだの?あなただったらひくてあまた、選びたい放題なはずだったのに」
アリシアとフレンは同じ学園に通っていたが、学年も学科も違う。接点はほんの少ししかない。それなのに、どうして自分が婚約者として選ばれ、若い頃からあんなにも愛を向けられていたのだろうかと、アリシアは若い頃からずっと気になっていた。
「ああ、そういえばそのことについてちゃんと話したことはなかったな。アリシアは覚えていないかもしれないけど、あれは学園にいた頃のことだ」



