「話って一体なんだよ。それにさっきのはどういうつもりだ!アリシアを抱きしめるなんて……」
「でも、そのおかげでお前もちゃっかりアリシアのこと抱きしめてただろ?結果よかったじゃないか」
フレデリックの部屋で、フレンとフレデリックはにらみ合うようにして話をしていた。
「俺のことをやたらと責めるけど、元はと言えばお前が悪いんだからな。お前がアリシアを不安にさせるようなことをするから」
「だからメリッサとは何もないって言っただろ、あんただって未来の俺ならわかってるはずだ!」
フレデリックがムキになって言うと、フレンは腕を組んで冷ややかな視線を送る。
「もちろんよくわかってる。それは俺もアリシアに伝えたよ」
「だったら」
「それでもだ。お前は何も言わなさすぎる。メリッサに何を言われたのかアリシアに言えば済む話なのに、言わずにまるで隠すようにしてごまかしただろ。アリシアには一目瞭然だよ」
フレンにそう言われてフレデリックは言葉に詰まると、フレンはそのまま話を続けた。
「アリシアはメリッサのことを別に悪く思っていない。むしろ可愛がっている方だと思う。でも、だからこそメリッサに何を言われたのか、お前は言いづらいんだろ」
「そこまでわかってるんならもういいだろう」
「よくねぇよ。アリシアとメリッサの仲を悪くさせたくない気持ちはよくわかる。でも、そのせいでアリシアを不安にさせ続けるのは違うだろ。それに」
そう言って、フレンは眉間に皺をぐっと寄せてひとつため息をついた。
「俺が誰かに刺されて死にそうになってこっちに来たという話を最初にしたよな。後ろから突然刺されたから誰に刺されたかはわからない。直前、誰かと話をしていたはずだが、誰と話をしていたのか覚えていないんだ。ただ、その件に恐らくは未来のメリッサが関わっていることはわかってる」
「は!?」
フレンの話にフレデリックは驚愕し、意味が分からないという顔をしてフレンを見つめる。
「でも、そのおかげでお前もちゃっかりアリシアのこと抱きしめてただろ?結果よかったじゃないか」
フレデリックの部屋で、フレンとフレデリックはにらみ合うようにして話をしていた。
「俺のことをやたらと責めるけど、元はと言えばお前が悪いんだからな。お前がアリシアを不安にさせるようなことをするから」
「だからメリッサとは何もないって言っただろ、あんただって未来の俺ならわかってるはずだ!」
フレデリックがムキになって言うと、フレンは腕を組んで冷ややかな視線を送る。
「もちろんよくわかってる。それは俺もアリシアに伝えたよ」
「だったら」
「それでもだ。お前は何も言わなさすぎる。メリッサに何を言われたのかアリシアに言えば済む話なのに、言わずにまるで隠すようにしてごまかしただろ。アリシアには一目瞭然だよ」
フレンにそう言われてフレデリックは言葉に詰まると、フレンはそのまま話を続けた。
「アリシアはメリッサのことを別に悪く思っていない。むしろ可愛がっている方だと思う。でも、だからこそメリッサに何を言われたのか、お前は言いづらいんだろ」
「そこまでわかってるんならもういいだろう」
「よくねぇよ。アリシアとメリッサの仲を悪くさせたくない気持ちはよくわかる。でも、そのせいでアリシアを不安にさせ続けるのは違うだろ。それに」
そう言って、フレンは眉間に皺をぐっと寄せてひとつため息をついた。
「俺が誰かに刺されて死にそうになってこっちに来たという話を最初にしたよな。後ろから突然刺されたから誰に刺されたかはわからない。直前、誰かと話をしていたはずだが、誰と話をしていたのか覚えていないんだ。ただ、その件に恐らくは未来のメリッサが関わっていることはわかってる」
「は!?」
フレンの話にフレデリックは驚愕し、意味が分からないという顔をしてフレンを見つめる。



