超フツーなハズの私が黒王子様のお気に入り?!そんなの絶対ありえません!?

いつも部屋の移動は主である私が前を歩き、その後ろにルナがついてくるんだ。

「おはようございます、レイア様」
「おはようございます、今日もありがとうございます!」
私の名前は白神(しらがみ)礼愛(レイア)
魔界っていう、ちょっと不思議な世界の中級貴族なんだ!

中級貴族ってだけあって、私の住んでる家(というよりはお屋敷)はとっても大きくて、たくさんのメイドさんとか使用人さんがいるんだ。
それで、魔界っていうのは、魔力っていう魔の力が使える人が集まってる世界なんだよ!
その魔力で、物を作ったり、自分の身体能力をすごくあげたり、不思議な術をかけたりすることを私たちは魔力法、略して魔法、とか言ってるよ。
そして、魔法を使う人を魔力法者って言うんだ。

「あっ、レイアだ!おはよう」
「兄様、おはようございます!」
この人は私の2つ年上の白神海翔(カイト)こと、カイト兄さん。
ウミ、と呼ばれることもあるみたい。

「そういえば、今日は始業式だから皆で行くらしいね。じゃあ、また後でね!」
「失礼します」
そう言って兄さんの隣を通りすぎて着替え部屋に入る。