「ね、何もらったの? 開けてみたら」
蘭の瞳はキラキラと輝いている。
私も気になって、そっと包みを解き、箱を開けてみた。
中に入っていたのは、星のチャームがついた銀色のネックレスだった。
「わぁ……可愛い。ありがとう、流斗さん」
「どういたしまして」
私が微笑むと、流斗さんも嬉しそうに笑う。
ふたりで見つめ合っていると、すぐに兄が割って入ってきた。
「ふんっ、なんだよ、そんな……。
おい、唯、俺もあるからな。ほら」
ぶっきらぼうに、小さな白い箱を差し出してくる。
「あ、ありがと……」
兄から箱を受け取った私は、じっとそれを見つめた。
これって、もしかして……。
「ああ、指輪ですか?」
「いやーん、素敵!」
流斗さんと蘭が、すかさず覗き込んでくる。
「開けていい?」
期待を込めて視線を送ると、兄はそっぽを向いたまま小さく頷いた。
……照れくさそうな横顔が、なんだか可愛い。
胸の高鳴りを抑えきれず、そっと箱に手をかける。
蓋を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは――細くて上品なリングだった。
トクン、と胸が大きく跳ねた。
「綺麗……ありがとう」
そっと左手の薬指にはめてみる。
ぴったりだった。
「婚約指輪だね」
蘭がうっとりしたように言う。
頬に熱がこみあげてきて、耐えきれず視線を落とした。
ちらりと兄をうかがう……やっぱり目を合わせてはくれない。
ほんと、照れ屋で意地っ張りなんだから。
