セーターの入った紙袋をぎゅっと抱えながら、兄の横を歩く。
モールの通路には、家族連れやカップルの笑い声があふれていた。
こんなふうに二人で並んで歩くの、いったいいつぶりだろう。
あの日から続いていた気まずさが、まるで嘘みたい。
しかも、兄からプレゼントまでもらえるなんて……嬉しくて泣きそうになる。
このまま、少しずつでも前のような関係に戻れたら――。
そんな淡い期待を抱いて微笑んでいると、兄がふいに声をかけてきた。
「なあ、アイス食べるか? おまえ、好きだろ」
「う、うん」
私が頷くと、兄がふっと優しく笑った。
トクン……胸がときめく。
やっぱり、お兄ちゃんの笑顔、好きだ。
こんな時間がずっと続けばいい――そう思いながら、私は兄と一緒にアイスクリーム屋さんへ向かった。
