義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます


 蘭のおかげで元気を取り戻した私は、その勢いのままに兄と向き合おうとした。

 けれど、うまくいかなかった。
 何度話しかけようとしても、そのたびに肩透かしを食らってしまう。

 ようやく声をかけられても、兄は目を合わせてくれないし、そっけない返事で会話が終わってしまうのだ。

 それでも私は、あきらめずに何度も声をかけ続けた。
 本音を言えば――もう、心が折れそうだった。

 お兄ちゃんだって、きっと意地になってるだけなんだ。
 引くに引けなくなっているっていうか。

 それに……ずっと心配だった。
 お兄ちゃんは優しいから、きっと自分を責めて苦しんでいる。

 あ〜、いったいどうすればいいの。

 私の苦悩とは裏腹に、報われない日は容赦なく過ぎていった。