「まあでも、クリスマスまでずっと咲夜さんと気まずいままってのはきついよね。
せめていつもの感じに戻れるといいね。
そんで、クリスマスに咲夜さんに告白! それで決まり!」
蘭がウインクをしてみせる。
……ほんとに、敵わないなあ。
いつもより明るく振る舞ってくれているの、ちゃんと伝わってる。
私を励まそうとしてくれてるんだよね。
気を遣わせちゃってるなって思うと、胸が少し痛むけど――それ以上に、彼女の想いがありがたかった。
「ありがとう、蘭。少し気持ちが軽くなった。
私、ちゃんと向き合ってみる。流斗さんにも、お兄ちゃんにも」
笑いかけると、蘭もぱっと笑顔になって、大きく頷いた。
「うんうん、やっぱり唯はそうやって笑ってなくちゃ。
――でさ、ついでに漫画の話してもいい?」
急に目を輝かせる蘭。
ははぁーん、さてはこれが本命だったな?
私は呆れながらも、つい笑ってしまった。
「いいよ、今日はとことん聞いてあげる」
「やったー! あのね……」
そのあと私は――三時間も、蘭の少女漫画トークに付き合わされる羽目になった。
……いや、ほんとどんだけ語るの。
