「流斗さん、知り合いだったんですか?」
首を傾げて尋ねると、流斗さんはいつもの優しい笑顔で頷いた。
「ええ、まあ。生徒会の子たちですね」
さっきまでの怒りのオーラはどこへやら。
あっけらかんとしたその表情に、少し拍子抜けする。
……そうだ、流斗さんって、生徒会長だった。
だから顔見知りだったんだ。
でも――あの怯えよう、やっぱり妙じゃなかった?
「ね、唯さん。あんなのがまた現れると嫌ですし。もうメイドさんはやめて、僕と学園祭を回りませんか?」
「え、でも……」
私は周りを見わたす。
店はすごく繁盛していて、私が抜けたら迷惑がかかりそう。
返事を渋っていると、流斗さんが尋ねてきた。
「ここのリーダーは誰ですか?」
「え? 蘭ですけど」
「なるほど」
なにか納得したように頷いて、きょろきょろと辺りを見まわす流斗さん。
