_明日菜Side_
迎えたキャンプ当日。
今日は、陽の命日だ。
チェックリストを見ながら、リュックに荷物を入れていく。
「ふわあぁ」
やばい。
行きのバスで寝てしまいそうだ。
茜がどうせなら男女で隣にしよー!とか謎なことを言い出したせいで、隣は蓮だ。
誰の隣でも寝づらいことに変わりはないけど、ずっと話しかけられたらどうしよう。
体力、持つかな……
一抹の不安を抱きながら、いつも通り叔母さんに手を振り家を後にする。
「おはよー!」
茜がハイテンションなのはいつものことだけど
今日はなんだか頭に響く。
「おはよ」
「あ、明日菜……さてはまだ頭起きてないでしょ」
「あはは、そうかも」
せっかくみんなが楽しみにしてるんだから、迷惑はかけたくない。
目的地まで1時間半。
しばらくぼーっと窓の外を眺めていたけど、
意外にも隣の蓮は静かで安心した。
20分ほど走り続けた頃、微かな気持ち悪さを感じていた。
酔ったかな……
目を閉じてみるけど、眠れそうにない。
「……明日菜」
隣から聞こえた声。
蓮が心配そうな顔でこちらを見ている。
「ん?」
やっぱり、顔色悪いかな……
でも、吐きそうなほどではない。
「お前さっきから……」
そこまで話したところで、蓮の目が最前の席に移る。
迎えたキャンプ当日。
今日は、陽の命日だ。
チェックリストを見ながら、リュックに荷物を入れていく。
「ふわあぁ」
やばい。
行きのバスで寝てしまいそうだ。
茜がどうせなら男女で隣にしよー!とか謎なことを言い出したせいで、隣は蓮だ。
誰の隣でも寝づらいことに変わりはないけど、ずっと話しかけられたらどうしよう。
体力、持つかな……
一抹の不安を抱きながら、いつも通り叔母さんに手を振り家を後にする。
「おはよー!」
茜がハイテンションなのはいつものことだけど
今日はなんだか頭に響く。
「おはよ」
「あ、明日菜……さてはまだ頭起きてないでしょ」
「あはは、そうかも」
せっかくみんなが楽しみにしてるんだから、迷惑はかけたくない。
目的地まで1時間半。
しばらくぼーっと窓の外を眺めていたけど、
意外にも隣の蓮は静かで安心した。
20分ほど走り続けた頃、微かな気持ち悪さを感じていた。
酔ったかな……
目を閉じてみるけど、眠れそうにない。
「……明日菜」
隣から聞こえた声。
蓮が心配そうな顔でこちらを見ている。
「ん?」
やっぱり、顔色悪いかな……
でも、吐きそうなほどではない。
「お前さっきから……」
そこまで話したところで、蓮の目が最前の席に移る。
