カワイイ偽物彼女

すると、私の手が温かなって、顔を上げると、私の手は大きな手に包まれていた。

「はぁ、嘘だろ…!」

また、大きい声が教室に響く。

さっきよりも、大きな声が。

「本当だよ。俺の彼女を困らせないでくれる?」

にっこり、と効果音が出そうなほどの笑顔。

それを見た男の子は、悔しそうに空き教室を出ていった

「まさか、先に言われちゃうとは。意外と大胆だね。」

「す、すいません…!」

本当に申し訳ない…

いきなり、恋人だといわれて驚いたと思う。

あれ、でも…

「先、というのは…」

私の困惑した声が、空き教室に響く。

「俺の偽の恋人になってよ」