カワイイ偽物彼女

「ねぇ、」

バンッ

「いたいた、桜木ちゃん!」

いきなり来た知らない男の子がどしどしと来て、怖くて体が震える。

「付き合ってください!桜木ちゃん!」

「…む、無理です」

もちろん、答えは決まっていた。

この人の視線は、嫌なものだから。

「ええ!彼氏いないんでしょ、桜木ちゃん!」

また、少しずつ、近ずいてくる。

私は震えあがり、思わず目の前にいる男の子に抱き着く。

顔を押し付けて、向こう側の男の子から見えないようにする

「こ、この人が私の恋人です!」

震える手で抱きしめる。

男の子は怖いけど、この人はあまり怖くない。

勝手に言って、迷惑だろうな、と申し訳なくなる。