小学校の頃、学校帰りに泣いている子を見つけた
可哀想って気持ちが芽生えて声をかけた
「ねえなんで泣いてるの?」
ただ私は学校で疲れていたため表の杏ちゃんとして話しかけることができなかった
そう、素を出してしまった
素を出した直後、やばいとは思ったものの、どうせもう会わないんだしと思い話を続けた
「なんでここで泣いてるの?」
「…………」
何回話しかけても無視無視無視
だんだん私が話しかけてあげているのに返事をしないことにむかついてきた
「ねえ!声かけてあげてるんだから返事ぐらいしなさいよ!!」
そしてついに学校じゃありえない感じでキレてしまった
その子は私の声にビクッとしたあともっと泣き出した
めんどくさい
声をかけなければよかった
後からそう思った
でももう今更遅い
仕方なくその子が落ち着くまで私は付き添ってあげた
だんだん落ち着いてきたその子はポツリポツリと泣いていた理由を話し出した
「うぅ、ぼ、僕ね、あのね、ひゃっく、今年の旅行ね、台湾に行きたかったのにね、ひゃっく、お母さんがひゃっく、ドバイに変えちゃったの。だから悲しくてね」
「…………は?」
真っ先に思った
私の心配してやった時間を返せ金持ち野郎
「だ、だからね」
「…………」
「僕、どうしてもいきたくなくてね、ぐすっ、家出してきたの」
「は?」
ドバイがどうしても嫌で家出してきた?!
「家出してきたんだけどね、ひゃっく、ここどこかわかんなくなっちゃったの」
私の怒りのボルテージは頂上まで達していた
「でね…………」
「ねぇ」
我慢の限界で話を遮る
その子はゆっくりと顔をあげ、上目遣いで私をみる
「あんた、ばっかじゃないの?!」
「ふえ?!」
いきなり私にキレられたその子は目に涙を溜めたまま固まる
「そもそもね、ドバイなんて金持ちぐらいしか行かないわよ!!あんたは台湾に行きたい?たぶん聞いている限りあんたの家なら台湾ぐらい余裕で行ける金持ってるわよ!!」
「う、ええ」
「あんたの家族はあんたに喜んでもらいたいからっていうのもあってきっと旅行に連れて行ってくれてるんじゃないの?!舐めんな金持ち野郎!しっかりと連れて行ってもらえることに感謝しなさい!」
はーすっきりした
泣いていた子のことなんて忘れ、言い切れたことに達成感を感じる
清々しい気持ちで顔をあげるとさっきまで泣いていた子が呆然として立っていた
流石に焦った。だってお金持ちの子をこんなに泣かせたり叱ったりしてただの顔が可愛いだけの一般市民の私が許されるわけないって
「…えーっと、そう、だからそのね、感謝って大事だよねーみたいな?うん、そう、そう言うことなんだけど…」
「…か…んしゃ、」
「そうそう!かんしゃ」
この時は必死だった
だって、この子を泣かせたりしたことをこの子のお母さんにでも知られたら私は終わりだと思ったから
とりあえず少しでも機嫌をとらないと
その考えが功を奏したのかその子はすっかり機嫌をなおし、感謝感謝言いながらドバイについて語ってくれた
その後、その子のお母さんが迎えにきて帰って行った
幼くてもわかるほど高級な車だった
で、問題はここから
私はその子と家族に気に入られてしまった
あいにく、私のお父さんはその子の親の会社で働いていた
そして私のお父さんを特定し、会社にある個人情報の紙から住所を知り、私の家の隣にあった田んぼを潰して家を建てたのだった
可哀想って気持ちが芽生えて声をかけた
「ねえなんで泣いてるの?」
ただ私は学校で疲れていたため表の杏ちゃんとして話しかけることができなかった
そう、素を出してしまった
素を出した直後、やばいとは思ったものの、どうせもう会わないんだしと思い話を続けた
「なんでここで泣いてるの?」
「…………」
何回話しかけても無視無視無視
だんだん私が話しかけてあげているのに返事をしないことにむかついてきた
「ねえ!声かけてあげてるんだから返事ぐらいしなさいよ!!」
そしてついに学校じゃありえない感じでキレてしまった
その子は私の声にビクッとしたあともっと泣き出した
めんどくさい
声をかけなければよかった
後からそう思った
でももう今更遅い
仕方なくその子が落ち着くまで私は付き添ってあげた
だんだん落ち着いてきたその子はポツリポツリと泣いていた理由を話し出した
「うぅ、ぼ、僕ね、あのね、ひゃっく、今年の旅行ね、台湾に行きたかったのにね、ひゃっく、お母さんがひゃっく、ドバイに変えちゃったの。だから悲しくてね」
「…………は?」
真っ先に思った
私の心配してやった時間を返せ金持ち野郎
「だ、だからね」
「…………」
「僕、どうしてもいきたくなくてね、ぐすっ、家出してきたの」
「は?」
ドバイがどうしても嫌で家出してきた?!
「家出してきたんだけどね、ひゃっく、ここどこかわかんなくなっちゃったの」
私の怒りのボルテージは頂上まで達していた
「でね…………」
「ねぇ」
我慢の限界で話を遮る
その子はゆっくりと顔をあげ、上目遣いで私をみる
「あんた、ばっかじゃないの?!」
「ふえ?!」
いきなり私にキレられたその子は目に涙を溜めたまま固まる
「そもそもね、ドバイなんて金持ちぐらいしか行かないわよ!!あんたは台湾に行きたい?たぶん聞いている限りあんたの家なら台湾ぐらい余裕で行ける金持ってるわよ!!」
「う、ええ」
「あんたの家族はあんたに喜んでもらいたいからっていうのもあってきっと旅行に連れて行ってくれてるんじゃないの?!舐めんな金持ち野郎!しっかりと連れて行ってもらえることに感謝しなさい!」
はーすっきりした
泣いていた子のことなんて忘れ、言い切れたことに達成感を感じる
清々しい気持ちで顔をあげるとさっきまで泣いていた子が呆然として立っていた
流石に焦った。だってお金持ちの子をこんなに泣かせたり叱ったりしてただの顔が可愛いだけの一般市民の私が許されるわけないって
「…えーっと、そう、だからそのね、感謝って大事だよねーみたいな?うん、そう、そう言うことなんだけど…」
「…か…んしゃ、」
「そうそう!かんしゃ」
この時は必死だった
だって、この子を泣かせたりしたことをこの子のお母さんにでも知られたら私は終わりだと思ったから
とりあえず少しでも機嫌をとらないと
その考えが功を奏したのかその子はすっかり機嫌をなおし、感謝感謝言いながらドバイについて語ってくれた
その後、その子のお母さんが迎えにきて帰って行った
幼くてもわかるほど高級な車だった
で、問題はここから
私はその子と家族に気に入られてしまった
あいにく、私のお父さんはその子の親の会社で働いていた
そして私のお父さんを特定し、会社にある個人情報の紙から住所を知り、私の家の隣にあった田んぼを潰して家を建てたのだった
