凪野くんを落とせない

そんなこんな考えているうちにいつの間にか自分のクラスについてしまう


うわぁぁ


やばいかもしれない


なんか緊張してきた


ドアの前で息を整える


手をグーパーと動かして緊張を和らげる


意味もなく何回もその動作を繰り返してしまう


最後に大きな深呼吸をする


気持ちを固め、教室に入ろうと手を伸ばした瞬間


「入らないの?」


誰かに声をかけられた


驚いて振り向くとそこには一人の男がいた


いや誰やねん


「えっと……」


「あーごめんごめん。俺、水野瑠衣よろしくね」


そう言って右手を差し出される


驚きすぎてついつい顔を見つめてぼけーっとしてしまう


するとあることに気づく


え、この人もイケメンなんですけど⁉︎


そう、水野瑠衣なかなかのイケメンだ


さっきのイケメンくんが優勝すぎてなかなか気が付かなかったけどやばいめっちゃかっこいい


この学園顔面偏差値高すぎない⁈全国で一位とれるって


水野瑠衣は爽やか系イケメンって感じがした


わかりやすくいうと、この人がもしもアイドルだったらリア子枠は絶対この人だと思う


「あれ?おーい、聞いてる?」


やばい!ぼけーっとしてしまった!


完璧美少女杏ちゃんがこんなところでボロを出してはいけない!


ぎゅっと水野瑠衣の手を握り返す


「立花杏って言います。瑠衣くんよろしくね」


そう言ってからのここで完璧美少女スマイル!


見上げた時の上目遣い、首の角度、表情全てが完璧!


これで水野瑠衣も恋に落ちちゃったりして


なーんてそんなわけないか


心の中で独り言をめちゃめちゃいう


そのまま流れで今度こそ教室に入ろうとする


「ん?立花杏?立花杏ってあの立花杏?!」


クソ、一体いつになったら教室に入れるのよ!


水野瑠衣はまだ私の相手をしていた


って、あの立花杏って何!?


それはちょっと私も気になっちゃうじゃん!!


「え?私たちどっかで会ったことあるっけ?」


「あるある!」


んーこんなにイケメンと会ったことあるっけ


脳みそをフル回転させて考える


でも私の記憶の中にこいつはいない


「えーっと、どこで会った?」


もう考えるのがめんどくさくなってきて聞いてみることにした


「やっぱり覚えてないかー。ほら俺、小学校の頃隣の家に住んでいたじゃん。覚えてない?」


記憶がどんどんとよみがえってきた