真っ赤な顔であわあわする華子を見て、思わず口元がゆるむ。
「…顔真っ赤。俺のこと、少しは意識した?」
「ち、ちがっ、これはその、夕日のせいで!」
「まだ夕日昇ってないけど?」
華子にそう返すと、さらに顔を赤くして視線をそらした。
「と、とにかく違くて!」
声まで上ずっているのが可愛くて、俺はつい笑ってしまう。
「ははっ。分かりやすいな」
「わ、分かりやすくなんかありません!」
必死に否定するその様子が、逆に意識してる証拠みたいで――。
……やっぱり、こいつの反応は反則だ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…