クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!



綿谷くんとのお付き合いが始まって、2週間。


想いが通じる前から、結構(?)甘い一面を見せていた綿谷くんは、付き合ってからというもの、その勢いが増している気がする。


「あのあのっ、日向ちゃんと早瀬くん、そろそろ帰ってくるから…」


「…だから?」


背後からぎゅっと私を抱きしめる綿谷くんが、私の首元にちゅっと軽く吸い付く。


4人で一緒にお昼を食べる予定でいたのに。


日向ちゃんと早瀬くんが購買に行っている間に、いつのまにかこんな状況になっている。


「わ、綿谷くんは甘すぎて…ひゃあ!?」


軽く耳にかじりつかれて、私はへんな声を出してしまった。


意地悪に笑う綿谷くんに、私はつんと口をとがらせる。


「華子、可愛い。…ていうか、また綿谷に戻ってんだけど。いい加減、名前で呼ぶの慣れてもらわないと困る」