「だったら、なんでまた馴れ馴れしく王子に近づいてんだよ。お前みたいな根暗なブスが釣り合うわけねーだろ!」 中里さんがじりじりとこちらに近づいてきた。 「あたしさ、王子に近づくなって言ったよな」 いつもなら、ここで俯いてしまう。 何を言われても、黙って耐えていればいいと思っていた。 言い返したって、余計に怒らせるだけだから。 だから、今までずっとそうしてきた。 でもーー。 「…いや、です」