クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!



腰に回された腕に、きゅっと力がこもった。


「ケーキ以外にももうひとつ、プレゼント欲しい」


「……え?」


至近距離で、まっすぐに見られて、心臓が跳ねる。


「俺のこと、名前で呼べ」


…綿谷くんを、名前で呼ぶ…?


「そ、そんないきなりですか!?」


「早く」


「む、無理です!」


フルフルと首をふる私に、綿谷くんが「なんで?」と聞いてくる。


「…は、恥ずかしい、です…」


顔を手で覆っていると、その手を綿谷くんが優しく外した。