胸の奥が、じんわり温かくなる。
心臓がパンクしそうな勢いで、全身に血を巡らせているのが自分でもよくわかる。
「時間あるよな」
「えっ……?」
顔を上げると、綿谷くんと目が合った。
「せっかく作ってくれたんだし、一緒に食いたい。いいだろ?」
小さく首を傾げられて、私はその仕草に、思わず「はい…」と口を滑らせてしまった。
綿谷くんって、すごくかっこいい顔で時々可愛い仕草を見せるから、なんだかずるい。
「じゃあ決まり。中入れよ」
綿谷くんに促されて、私は「お邪魔します」と呟きながら家の中に入った。
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