「ご、ごめんなさい!いつの間にか眠くなっちゃってそれで…」


ベッドの上で向き合うように座った華子の腕を引っ張って、自分の方へ寄せる。


「やっぱ、まだ離したくねえ…」


ずっと、こうやって華子を抱きしめていたい。


ずっと、俺だけのそばにいればいい。


華子のふわりと甘いにおいに頭が痺れそうな感覚を覚える。


俺は華子の肩に顔をうずめた。


「…昨日、お前に関わらない方がいいって言われて、わかったって言ったけど…やっぱ取り消す」


「…わ、綿谷くん?」


戸惑ったように、華子が俺を呼ぶ。