言葉では距離を置こうとするくせに、こうやって俺の元に来た華子に、つい期待してしまう自分がいた。 「ん……」 「っ…」 小さな寝息と甘い声に、思わず息をのむ。 心臓が胸を突き破りそうなくらい大きく刻まれて、全身に響く。 無防備な寝顔を見せつけて…… 俺が男だってわかってんのか、こいつは。 近くにいるだけで、全身の力が抜けるようで、下がったはずの熱が再び体を巡る。 こいつがそばにいると、一生熱下がらねぇ…