私、これから図書館に行こうと思ってたんだけど…
息を吸い込んで、そう言おうとした。
「…あ、あの、私これから」
「あ、もう行かなきゃ予約の時間に間に合わなくなっちゃう!じゃ、ハナコ、それ社会準備室までよろしくねー!」
それを、中里さんに遮られる。
中里さんが、私の肩をポンと叩きながら、「よろしくー」と言って教室を出て行った。
机につまれたプリントの束を見て、私は小さくため息をついた。
…仕方ない。早く運んで、図書館に行こう…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…