「もう、ちゃんと寝ないと風邪治りません」 なかなか寝ようとしない綿谷くんに私は文句を言う。 「……じゃあ、なんか話して」 「…え?」 熱で潤んだ綿谷くんの瞳と目が合う。 「そしたら寝る」 思いがけない言葉に、私は一瞬戸惑った。 「は、話ですか……」 うーん…と唸るように考え込む私を、綿谷くんは優しげな眼差しで見つめていた。 少し考えてから、ふとあることを思い出す。