Life Is a Flower

無邪気にはしゃぐ子供たちの声がする。

この教会では、身寄りのない子供たちを引き受けてもいるのも、昔から変わらない。

幼い頃の私は、ここで暮らす子たちに紛れて一緒に遊んだりしたものだ。


今日も、自分の醜い胸のうちを一通り打ち明け、祈りを捧げて教会を出た。

どこまでも青く澄んだ空を見上げると、きっと大丈夫⋯⋯そんな気がしなくもない。


お墓の横を通るときに、ふと視界に人の姿があり、無意識にそちらを見た。


え⋯⋯?

どうして、こんなところに?

私は、吸い寄せられるようにその人のもとへと近付いた。

それは、例の彼だった。

彼もまた驚いたように私を見ている。

「奇遇ですね」

彼は、いつものように優しく微笑んでくれた。

そして気づいた。

彼の向かっていた墓前に、つい昨日、私が作った花束が供えられていることに⋯⋯。


私は、言葉を失った。