Life Is a Flower

母のように、二度と会えない人のことをずっと愛し続ける強さは持てそうもない。

私も、この気持ちをすぐに消すことなんてとてもできそうにないが、それは純粋な愛情ではなく、きっとただの執着だろう。

こんな自分はもう嫌だ⋯⋯。


次の日曜、有給をもらおう。

私は、自己嫌悪に陥った時に必ず行くところがある。

そこへ行けば、少しは楽になれる気がした。





日曜は、とても天気に恵まれた。

昨日、私が帰る直前に彼が店を訪ねてくれたが、その時にまた心は乱れたから尚更、今日はこの歪んだ心を整理するには丁度いい。

私が訪ねてきたのは教会だ。

子供の頃、家に帰っても一人なのが寂しくて仕方なかったある日、偶然見つけた大切な場所。

大きくなっても、自己嫌悪に陥る度、私は赦しを乞うために此処へ来ていた。

苦しいときにだけ来るなんて、どうかと思うけれど⋯⋯誰もそんな私を責めないでくれた。