召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「では、細かく読んでいきましょうか。上段にある手紙、淑女、家を見ると、あなたがおっしゃったように、家のことをちゃんと伝えていたことが窺えます。山は壁、障害という意味なので、成功を祈りつつも、嫉妬が邪魔をして素直になれないのかもしれません。下段が、まさにそれを象徴しています。碇は仕事運を見る時に使うカードですから、それを踏まえて読むと、話し合うことが、安定に繋がる、とルノルマンカードは言っています」

 もしくは、お母様が相談者と話をしたがっているのかもしれない。反対しているから、その読みは難しいかもしれないが、どちらかが歩み寄れば、話し合える。二人ともその機会を探っているのかもしれなかった。

「母と話し合う……」
「すぐにはできませんよね。また衝突したら、とか。色々と心配する気持ち、よく分かりますから」
「はい。できればこれ以上、母とギクシャクしたくはありません」
「……タロットカードにアドバイスをもらいましょうか。何かヒントをもらえるかもしれません」

 ルノルマンカードほど、タロットカードは明確な答えを出してくれない。けれど、そこからピンと来るものが、一つでもあるのかもしれない、と思ったのだ。

 結局こういうものは、自分の中に答えがあるものだから。