図書館には、本当に色々な人が訪れる。
少しでも少女の緊張を解いてあげたかった。すると、一瞬だけハッとしたような表情で私を見たが、また硬い表情に戻ってしまった。けれど、きつく結んでいた口元だけは違う反応を示した。
「……実は、家が仕立て屋をやっているんです」
「まぁ! それは素敵ですね」
この世界は私が前にいた世界とは違い、既製品。万人に合うデザイン、サイズに合わせた服は売っていないのだ。オーダーメイドが主流だった。とはいえ、そのようなことができるのは、裕福な家ばかり。
大抵のご家庭は、母親が子どもたちの服を作るのが主だった。
私の場合は、自分で作ることができないため、グリフィスに買ってもらっている。この世界のお金を持っているわけではないのだから、仕方がないことなのだが。
「お客様の要望に合わせながら、見栄えや体形に合わせた服を見事に作り上げる技術は、いつも感服します。私も自分で作れたらいいのですが、やも得ず、仕立て屋さんのお世話になっているんですよ」
とはいえ、図書館に勤めて半年。それなりに働いてきたが、一着購入するには勇気がいる金額だった。
経営難、ということもあり、お給料は雀の涙程度しかもらえないのだ。それは本屋を経営しているグリフィスも同じだというのに、どうして浪費家のようにポンポン出せるのだろうか。摩訶不思議である。
少しでも少女の緊張を解いてあげたかった。すると、一瞬だけハッとしたような表情で私を見たが、また硬い表情に戻ってしまった。けれど、きつく結んでいた口元だけは違う反応を示した。
「……実は、家が仕立て屋をやっているんです」
「まぁ! それは素敵ですね」
この世界は私が前にいた世界とは違い、既製品。万人に合うデザイン、サイズに合わせた服は売っていないのだ。オーダーメイドが主流だった。とはいえ、そのようなことができるのは、裕福な家ばかり。
大抵のご家庭は、母親が子どもたちの服を作るのが主だった。
私の場合は、自分で作ることができないため、グリフィスに買ってもらっている。この世界のお金を持っているわけではないのだから、仕方がないことなのだが。
「お客様の要望に合わせながら、見栄えや体形に合わせた服を見事に作り上げる技術は、いつも感服します。私も自分で作れたらいいのですが、やも得ず、仕立て屋さんのお世話になっているんですよ」
とはいえ、図書館に勤めて半年。それなりに働いてきたが、一着購入するには勇気がいる金額だった。
経営難、ということもあり、お給料は雀の涙程度しかもらえないのだ。それは本屋を経営しているグリフィスも同じだというのに、どうして浪費家のようにポンポン出せるのだろうか。摩訶不思議である。



